2012年5月7日月曜日

#68 中国語を勉強しようーー英語の易しさがわかる

今回は諸君に実利がある話です。英語や中国語に限ったことではなく、これから日本と関わりが深くなる国、例えば、ベトナムやミャンマーの言葉が仕事に役立つでしょう。
 私が若い時代には英語もITも仕事に関係がなく、従って、周囲から勉強を迫られる圧力を感じたことはありませんでした。時代が様変わりして、今の若い諸君たちは大変です。ぼやぼやしていると、時代に取り残されるように感じているかもしれません。
 確かに、英語やITを専門職としない人たちでも、仕事に必要とされるパソコンの使用から逃げるわけにいきません。英語もメールで必要とされます。特に、英語あるいは英会話の勉強が煽られています。しかし、ここはじっくりと腰を据えましょう。


◇ 中国語を勉強してみよう


 私はここ10年くらい中国語(北京語)をNHKのラジオ番組で勉強している。毎日ではない。中国と台湾に行く機会があったので、話することが勉強の動機だった。
 ところが、さっぱり進歩しない。なぜなのか?
 諸君はすぐに歳のせいだと言うだろう。確かに、歳のせいで記憶力が落ちていることは感じる。しかし、ほかにも原因があり、英語と比べてみると分かる。
 それは、学校時代に英語では定期試験や入試を経験していることだ。つまり、ラジオによる自習では試験勉強ほど集中力を出せないからだ。これは大きい。少なくとも諸君は学校で英語を習った。このことを改めて認識してほしい。
 そこで、NHKのラジオ番組を使って中国語の勉強を始めることを勧める。そして3ヶ月は我慢して続ける。中国語には4声と呼ばれる4種の発音があり、これを正確に区別しないと通じない。漢字はある程度意味が分かっても単語になると発音ができない(これが私の悩み)。実際に通じても相手の言うことは分からない。会話にならない。
 3ヶ月経ったら止めてもよいし、続けてもよい。
 次に、英会話の勉強を始める。NHKラジオの英語番組は毎日何度もあるから、早朝か夜に聴いて声を出してみる。そうすれば中国語に比べて英語を格段に易しいと思うだろう。諸君にはすでに英語の素養があるのだ。これを生かさないことはもったいない。
 最近、「スピードラーニング」という教材がテレビのコマーシャルで頻繁に宣伝している。ほら、石川遼が英語をしゃべっているコマーシャル。「聴くだけで英語を話せる」と言っているが、あれは誇大広告か騙しだ。彼は個人レッスンを受けているはずであり、教材を聴くだけではこんなレベルにはなれない。
 また、年寄りの夫婦が登場して、ホテルのフロントで会話できたことを喜ぶシーンがあったが、これくらいなら私のNHK製中国語でも会話できる。

◇ 小学校の英語教育には功罪
 先月、最後の訪問のつもりで台湾に行ってきた。これまで世話になった知友人を会食に招待して礼を尽くした。合間を生かしてプロ野球を観戦した。プロ野球は専門の一つにしている。
 偶々台湾大学のキャンパス前でバス停で行き先について人に尋ねたところ、数人の学生が集まってきた。ところが、待ち時間の間にいろいろな話題について会話をしたが、彼らがうまく英語を話
せないことに驚いた。日本の学生と変わらない。
 台湾では小学校から英語教育を強化しており、こういう環境で育ったにも関わらず、英才が集まる大学の学生にしても英会話は苦手のようだ。もっとも、彼らはアメリカ留学でも決まれば、英語力の基礎があるから、会話にも急速に上達するだろう。
 私が言いたいことは、英語を小学校から教育しても、動機付けがなければ身につかないということだ。
 英語の小学校教育を導入した文部科学省の役人たちは、英語をしゃべれなかった悔しさを持っているのだろう。早い話、彼らは自身が英会話を勉強しなかったことを、教育のせいにしているフシがある。「日本人のすべてが英語を話せるようにする」なんて馬鹿げている。なぜ万人が英語を話す必要があるのか?英語を話す必要に迫られた人たちが、取り組みすればよいので、年齢の早い、遅いとは関係がないことだ。
 因みに、私は海外出張するようになってから英会話に取り組んだのは30歳の時だった。
他方、功の方は、いくらか発音が良くなるくらいか。そうであるにしても、英語国教師は彼らの発音をさせようとしているだろう。日本人が敬意を払われる英語は「正確、明確、品格」の3カクであり日本語訛りがあってもかまわない。

 メディアの為替報道
 最近1ドルが82円台になると、新聞もテレビも一斉に「円安」と報道した。なにが円安だ?
2005年に1ドル110円前後だったレートが、2009年に87円になった時には「円高」と言った。信頼する新聞はせめて「円安方向」と表現してほしいものだ。
 
 テレビ番組は?専門家顔した出演者は大した根拠もなしに言っているのだから、あんなものは信用しない方がよい。私が知る為替のプロは、為替の予測について「神のみぞ知る」と言っていた。
 
 アメリカ経済が良くなると円安(ドル高)方向になると言われるが、こんなことは誰でも知っている。




 


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