2020年4月18日土曜日

215 コロナ騒ぎ、その(2)ーーWHOテドロス事務局長は辞任を

  相変わらずテレビはどの局もコロナばかり。週刊誌だったか、「コロナバブル」と称していた。  あるテレビ番組でいっぱしの専門家が「コロナに関する情報が多過ぎて何を信じていいのか分からないので一元化すべき」と言ったのに驚いた。実際、情報が多過ぎて国民の多くがこう思っているかもしれない。しかし、どこが一元化するのか? 政府発表だけにするのか? 一元化の方が危ない。  
 ◇ 欧米は日本を低く評価したがる 
 アメリカ政府が東京の大使館員が希望すれば帰国できると呼びかけた。日本の医療体制に不安があるからと言っている。私には本国の方が危ないと思うが、アメリカはよくあるように日本の実態を理解していない。何人が帰国を希望したか? 
 ロイター通信社。日本の感染者数が欧米に比べて少ないのは、PCR検査の能力が足りていず、検査数が少ないからだと伝えた。日本では一時的(特定の一日)にこういうことがあったかももしれないが、全体として感染者数を把握している。これは理解不足というより、欧米を基準としておかしいと思っているのだろう。日本に対するやっかみかもしれない。

 ◇ WHO事務局長は間違いだらけ 
 WHOが中国寄り過ぎと言われる。C(China)HOと揶揄されている。 
 私はメディアの報道で断片的に知っているが、ネット検索でまとめて挙げられているので下記に紹介してみよう。1月19日から2月28日までの記録だ。

       * 人から人への感染はしない  パンデミックには当たらない
       * 中国政府が迅速で効果的な措置を取ったことに敬意 
       * 渡航や貿易を不必要に妨げるべきではない 
       * 中国から外国人を避難させることは勧めない。人の行き来を維持し、国境を開放し             続ける べきだ 
       * 中国の尽力がなければ中国以外の死者はさらに増え続けていただろう
       * 中国の 対応は感染対策の新しい基準をつくった 
       * 中国国外の感染者数が少ないことについて中国に感謝しなければならない 
       * 大流行をコントロールする中国の能力に信任を置いている 
       * 武漢は英雄だ。中国以外の国は感染者のより良いデータを提供しよう 
       * 740億円の資金をWHOに提供しろ  致死率は2%ほどだから、必要以上に恐がる
    ことはな  い 
       * イギリスとフランスはもっと危機感を持て 
       * 特定の地域を連想させる名前を肺炎の名称とするのは良くない 
       * 中国のまれな努力を賞賛する  新型ウイルスは致命的ではない 
       * パンデミックには至っていない  パンデミックの可能性がある(2/28) 
       * マスクを使うべきかの指針に変更を加えるべきかどうかを見極める 
       * 中国は毎日科学的なデータを発表し、提供している 
       * マスクは特効薬ではない。
       * 私に対する中傷はすべて台湾から行われてきたとして抗議する(4/9)

 ◇ テドロス事務局長とは何者か? 
   バンデミックではないと言い張ったことは重罪であるが、テドロス事務局長が誤ったことがもう一つある。それは無症状感染者に対し、14日間の待機期間を12.5日に短縮してよいと言ったことだ。0.5日にするということは数学では有効数字を一桁上げるということであり、常識で言えば13~15日が12~13日に狭められることになる。 その後この勧告を世界で受け入れた国はない。どんな根拠があったのか知らないが、まったく余計なことだった。
  さて、テドロスは何者なのか? 
 彼はかつてエチオピアと交戦していた隣国エリトリアの出身で、その後エチオピアの保健衛生を改革して実績を挙げた。国際機関で要職を務め、保健大臣から外務大臣に出世した。
  肩書きにDr.がついているから、私は医師だと思っていたが、実は生物学博士だ。なるほど数学には縁がなかったのか。
  今、SNSで世界から30万人もの人から事務局長の辞任要求が寄せられているという。 当然のことだろう。

 ◇ 富山化学のアビガンが脚光を浴びてきた 
  メディアはアビガンを開発したメーカーを富士写真フィルムとして報じている。 しかし、実際は富山化学と富山大学の共同研究で2002年にインフルエンザの治療薬として開発されたのだ。これがコロナウイルスの治療薬として利くというので、世界各国で臨床試験が行われている。
  富山化学は2018年に富士写真によって買収され、子会社になった。つまり富士写真は開発メーカーではない。 メディアは富士写真フィルム富山化学と報道すべきだ。即刻改めてもらいたい。長ければ「富士富山化学」でいい。
                 (完)

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2020年4月6日月曜日

214 コロナ騒ぎと若者ーーひとりひとりの自覚?

   新型コロナウイルスに関する報道はどのテレビ各局とも力を入れている。それでも若者には情報が届かないようだ。若者は無関心か不感症か、飽き飽きしているのか? ここではその一端を述べてみよう  

 ◇ 発生国はどこか? 
  トランプ大統領がコロナウイルスをChinese virusと呼んで中国政府が大反発した。これに対し、中国政府は「アメリカ軍がウイルスを中国に持ち込んだ」と言う。世界でこれを信じる国はないだろう。
  私が北京を観光で滞在していた時に、日本企業が進出した初期に中国で日本企業の経営者をしていた人と会話を交わしたことがある。彼女はほとんど毎日のように中国人幹部と喧嘩をしていたという。彼らは経営の論理を知らず、誤りを認めないどころか、謝罪をしない風土に苦労していた。  大変な苦労の時代だっただろう。
  時は流れた今日でも誤らない底流は変わらないようだ。
  話は変わるが、先般、周主席の訪日が計画された時、特に日中関係が改善されることがなく、日本の国民感情は国賓として天皇に会わせたくなく、国会での演説を期待せず、 世論調査もなかった。要するに、歓迎する雰囲気がなかった。
  私はコロナに対して習主席は謝罪する気はなかった。 
  東京の中国大使館は情報を集めて訪日を延期したかっただろう。私は習書記の訪日は延期されると予測していた。 
 幸か不幸か、日本でのコロナの蔓延により、どちらも外交に傷つかずに訪日は延期された。

 ◇ なぜアメリカは感染世界一になったか? 
  最近、ニューヨーク(NY)のアメリカ人と電話で話した。  これによると、NY市では一気に感染者が10万人を超えたとか。これには地下鉄もバスも間引き運転をしたことが裏目に出て満員の乗客の間で感染が広まったという。対策の遅れもあった。国立疾病センターがマスクを勧めたのはやっと先週のことだ。 
 このため、NY市民が州外で警戒され、嫌われることになった。このアメリカ人の家族がフロリダに住む父親を送る際、NYナンバーの車は州境で厳しい検問を受けた。NYのマークがついた帽子をミシガンの帽子に変えた。フロリダではNY車を父親のガレージに隠して専らフロリダ車を使った。
  アメリカの隣国カナダとメキシコでは感染者が少ないのに,なぜ西海岸まで広まったのか?  私はひょっとしたら別のウイルスが潜んでいるのではないかと思っている。

 ◇ 緊急事態宣言と東京都 
  安倍首相は専門家と都民の圧力の中で、緊急宣言に慎重な姿勢を取っている。私の推測では、宣言したところで何が変わるのか? 大衆は踊りやすいが、為政者は踊るわけにはいかない。
  先ず、宣言したところで、法律を根拠にして街頭に警察官を配置して違反者に職務質問から逮捕することもない、罰金や禁固を課すこともできない。宣言の結果、期待した効果が出なければ、次には大衆は宣言の次に封鎖都市を期待するだろう。さらに戒厳令を望むかもしれない。
  日本では、東京への道路を封鎖し、交通機関を規制、全商店やオフィスの閉鎖、外出禁止を実施することは難しい。武漢やパリのようにはできないのだ。
  ちょっと待ってほしい。 
  今、全国の感染者数を見ると、日々の感染者が突出して急増していのは東京だけだ。 にも関わらず、ほとんどが首都圏生活者の政府専門家委員が緊急宣言を勧めていることはおかしい。東京以外の地方を見ていない。そして、地方の医療体制が弱いなどと言っている。
  政府が緊急宣言を出す前に都知事が宣言すべきだ。なぜなら急増して突出している東京を考えるべきだ。急拡大した北海道もおさまった。北海道の対応をもっと研究するといい。政府による全国を対象にする宣言は必要ない。 宣言しても事態は変わらないというのが私の考え。なぜなら最近増えている若者の感染は当分変えられないからだ。まだ多くの若者が「オレは関係ない」と考えて事態を充分認識していない。
 よく経済や政治の問題についてテレビで識者が論じているが、結局問題の解決には「国民一人ひとりの自覚が大切」と締めくくっている。こんなのは解決策にならない。

 ◇ 若者よ、考えてくれ 
 最近、富山で起きた感染例を挙げてみよう。 
 京都の学生がスペインから帰ったばかりの新卒生が出席した京都の飲食会に出席した中で、富山出身の出席者がコロナ感染になった。

  なぜ出席したのか?→第一の誤り 
 実家がある富山市に帰って家族と生活→第二の誤り 
 咳きと高熱が出ているのに友達4人と会食した→第三の誤り 
 
 これだけの誤りによって、他の4県とともに感染者ゼロだった富山県から10人の感染者が出た。公立学校。幼稚園、保育園は休校を延期、イベントは中止、花見は歩くだけなどの対応を迫られた。 富山県はこれ以前から対応策を講じてきたが、一挙に出費が増えた。 私が不思議に思うことは、これほど新聞、週刊誌、テレビ、SNSにコロナの情報があふれているのに、なぜ彼らは事態を知らないのか。 
 この感染源者に記者会見は無理にしても、せめて手記を書いてほしい。          (完)   

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214 コロナ騒ぎと若者ーーひとりひとりの自覚?

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