2019年3月15日金曜日

#206 右翼政党――既存野党に刺激

 参議員選挙が半年後に近づくと、またまた野党の連携が起き、無所属議員が野党のいくつかに入ります。目的は政権を取るためではなく、選挙に少しでも当選の確率を上げるためです。  国民有権者は知っていてうんざりしています。 
 今のままでは、野党全部の支持率10%は変わらないでしょう。 
 さて、どうしたものか? 
 私の逆転の発想を披露してみましょう。

 ◇ 右翼が動く時  
 今、民心が緩んでおり、潜在的に社会の引き締めを望む市民が増えている。前回で私は韓国政府に対する日本政府の対応に不満か増えて、私は「おとなしい日本人」と表現したが、周りの市民の間では、「腑抜けの日本人」、「無関心市民」、「無知の日本人」、「浮かれ日本人」、「快楽志向」、「他人任せ」という声がある。かなりの広がりがあるらしい。  
 野党の小党群はこういう声に応えられない。今のままでは野党の将来は絶望的だ。 
 他方、自民党も保守政党に徹しきれないでいる。田中元首相が「自民党は総合商社で右からリベラルまで広い人材がいる」と言ったが、今の自民党はこれを再現している。  自民党が強いのは、野党が弱いからであると言われているが、それは安全保障から社会政策まで巧みに世論を拾っていることが大きい。逆に最も大事である安全保障政策が頼りない。国民の多くは安全保障を大事とは考えていない。
 また、次世代にとって大事な財政健全化はまったく改善されず、掛け声だけ。国民には関心が薄い 自民党は政権維持のために巧みに振舞っていても、国難への対応が弱い。要するに、 
 ポピュリズムなのだ(大衆迎合)。これではいつまでも自民党に政権を任されない。 
 こう見てくると、保守政党を謳う右翼政党(えば愛国党)が伸びる環境が整ってきている。おそらく立憲民主党に迫るだろう。

 ◇ 愛国党の政策 
 当分の間、さらに研究が必要と思うので、詳しくは書かずに項目だけを挙げる。

 ① 国内統治では一時的に国家主義。しかし、全体主義と一線を画す。
 ② 社会福祉政策全体を現状にとどめるか、削減をする。弱者救済に重点を置く。
 ③ 昭和20年代に戻って、国民に窮乏生活の経験を求め、断固として財政再建を進める。
 ④ 批判勢力と向き合い、保守化を進める。
 ⑤ 公明党や共産党のように地方議会で議席を取る。
 ⑥ 少数政党でよく、少数政党しかできない政策を推進する。
 ⑦ 外国人労働者と移民に反対する。ただし、難民は受け入れる。
 ⑧ 小中学校では英語教育より、日本語教育の強化。
 ⑨ 中学校からまともな歴史教育と愛国教育。

 ◇ 国土強靭化は人心の引き締めと財政再建から 
  変革を望まず、困難と混乱を嫌う安穏志向の国民によって自民党は守られている。 自民党は防災の目的で国土強靭化を強く謳うが、災害は自然現象だから防ぐには限界があり、こと災害復興に関しては自衛隊や消防の力に加えてボランティアを始めとして民力もある。 
 国土強靭化は国内の遊んでいる日本人を最大限に戦力化すべきだ。 
 新聞報道によると、働きたくとも仕事を取れない女性が300万人、フリーターが50万人いるという。 年金支給を70歳まで延期すれば年金支給額が減り、所得税が国庫に増える。健康な高齢者が戦場に行くつもりで働いてほしい。
 企業は今を戦時下と想定し女性とフリーターをフルに活用すれば、外国人労働者は要らない。5年間に35万人の外国人労働者を予定しているが、世界的に景気が減速するから、それほど要るとは思えない。  
 アルバイトでもパートでも人材を教育することは外国人より易しいだろう。 

  ◇ NHKは罪深い 
 NHKテレビが若者をそそのかす番組を二つ観た。
  一つ目は95年、その頃話題になっていたフリーターのことで、全ダメ連と称する代表が「何事にもがんばらない、会社に勤めない、縛られない」ことを訴えていた。 
 NHKは興味本位に持ち上げる内容だった。あれから24年の今、番組の出演者たちも乗せられた若者もどんな人生を送ってきただろうか。 
 二つ目は、最近のことで、「ソロ活」という若者の風潮を取り上げていた。
  私は「ソロ活」という言葉を知らなかったが、会社の友達と付き合わない、男女とも交際しない、知らない同志でサッカーの練習をする、飲むのも一人、つまり何事も単独で行動することを意味するらしい。言い換えれば、社会から隔絶されることを自らの選択にしている。結婚もしないのだろう。 
 問題は、これをいつまで続けられるかだ。 
 私も 「ソロ活」は好きだ。しかし「ソロ活」専門ではない。

 ◇ 諸君、「国難の10年」に備えよ 
  彼らは義務感、使命感、達成感、献身、集中力、持続心、緊張など人生で味わう栄養素(苦いこともある)を知らない。いつか疑問を持つに違いない。対処できるのか? 
 中国やヨーロッパ各国の経済は減退している。いずれ日本も韓国もアメリカもそうなる。特に日本は社会が緩んできている。若者たちには苦難の時代になるだろう。 
 そこで、思い切って警察学校、消防学校、海上保安庁、自衛隊、自衛隊医学校(頭が良ければ)に入ってはどうか。一年も持ちこたえれば、辞めてもよし、続けてもよし。就職するにも会社は評価してくれる。 何よりも人生観が変わるだろう。         (完)         

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