小説:人間機関車・呉昌征

呉昌征:ごしょうせい

自作の小説を電子出版しました。


日本でプロ野球が始まったのは1936年(昭和11年)ですから、もう75年前のことです。まだ事業として成り立つかどうか危ぶまれた時代です。

この本でモデルになった呉昌征は、早くも翌年、巨人に入団しました。彼は当時日本の植民地であった台湾の嘉義農林から甲子園の全国中等学校(今日の高校)野球選手権大会に春夏合わせて4度出場して活躍し、日本全国によく知られた選手でした。そして、日本のプロ野球史で最初の台湾出身選手になりました。

人間機関車とは、甲子園で活躍する呉選手を見た新聞がつけたニックネームでした。

若い皆さんも少しは知っていると思いますが、その後日本がさらに大陸進出を図るために日中戦争を起こし、さらに太平洋戦争に巻き込まれていきます。彼はこのような時代から戦中、戦後の困難な時代を生き抜き、名選手としてプロ野球の発展に貢献しました。

彼は巨人、阪神、毎日オリオンズを通じて活躍、その間に首位打者2回、盗塁王1回を取り、最優秀選手にも選ばれました。彼は大選手でありながら地味であったせいか、今日では忘れられています。
ある日、ふとしたきっかけから彼をモデルにする小説を書く決心をし、それから3年余り、国内と台湾で調査を重ねて完成しましたが、国内での出版が難航する間に翻訳版が先に昨年11月に台湾で刊行されました。
難航の原因は、出版大不況に加えて、どの出版社の編集者からも「誰も呉昌征を知らないから売れない」と言われたことです。「知られていないからこそ苦労して書いたのだ」と言う私の執筆意図は受け入れられません。

結局、友達から電子出版を勧められて、この形で世に出すことにしたのです。印税が入るか入らないかは大した違いではなく、少しでも私の本が読まれればいいのです。
この本をプロ野球選手とプロ野球を含めたスポーツ選手を目指す若い人たちに贈ります。偉大な野球選手の生きざまと、プロ野球史や台湾関係史についても参考になりますことを望みます。



2010年12月
岡本 博志



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