2018年4月1日日曜日

#194 幻想の南北朝鮮の融和

  意外な展開で金委員長が中国を訪問しました。私は外交上の支援を求め、また物乞いをするために妹の代理訪問はないと思っていました。メディアの関係者の中にはそう思っていたでしょうが、事実の検証なしでは報道できなかったのです。 
 さて、諸君たちはどうとらえているか? 

金委員長がロシアを訪問  
 今月、金委員長が中国訪問と同じく、支援を求め、物乞いのためにロシア訪問を決めた。ロシアはスパイ問題でヨーロッパ各国に攻撃されているから、ここぞとばかり北朝鮮の支援に動く好機だろう。 
 「北朝鮮はいよいよ経済制裁により物資が底をついた」とか、「米朝会談に備えるため」だとか、諸説が言われている。 
 さて、北朝鮮がミサイルと核を放棄することはあり得ないと思うので、米朝会談の成果には多くを望めない。なぜなら、ミサイルと核を放棄すればアメリカを敵国として煽りたてて統治の材料にしてきた根幹の政策が崩れてしまうからだ。国民も遅かれ早かれ「軍事と経済の併進」が嘘であることを気づくだろう。 
 おそらくプーチン大統領がロシアへの亡命を勧めると見られる。

 ◇ 北朝鮮の万景峰号と列車  
 オリンピックが終わって帰路についた万景峰号には燃料が満タンにされ、密かに石油、食料、医薬品が積み込まれた。これには厳戒体制が敷かれている港で積み込みを韓国陸海軍が行った。夜間であり、警戒が厳重で衛星による監視を逃れた。 
 北京から帰る列車にも中国政府からのみやげとして当面必要な物資と札束が積み込まれた。長い列車の半分は内部が貨物車に改造されていた。 
 モスクワからの帰りの列車にも物資が満載される。 

文大統領にノーベル平和賞  
 ノーベル賞委員会は今年の平和賞に文大統領を選んだ。人道支援を訴え、南北融和の外交努力が評価されたのだ。 

  ――以上はすべてフェークニュースです――

 ◇ 韓国民は北朝鮮の統合を望んでいるのか? 
 東ドイツが西ドイツに統合された時、あの経済大国だった西ドイツは大きな重荷を背負った。主に経済格差と教育格差が問題だった。当時アメリカで生活していた私は、「東ドイツ人の多くは利益という概念が分からなかった」という報道をテレビで観たことがある。また、統合後に東ドイツ訛りのドイツ語が差別されたと言われた。 
 金委員長の統治が少しでも緩めば、たちまち北朝鮮から中国と韓国に難民が押し寄せる。日本にも一部が来るだろう。 文大統領の統治下で経済や社会の構造改革を進められないのであれば、国力の弱体化を避けられない。南北融和と反日の外交で国民の支持を得ている文政権は危うい。
 韓国民は本当に統合を望んでいるのだろうか?

 ◇ 米朝首脳会談の行方  
 私の知識では、金委員長の対米要求は、朝鮮戦争以来の休戦協定に代えて平和協定を結ぶこと、北朝鮮を核保有国として認めることであり、アメリカの要求は北朝鮮が核・ミサイルを放棄することだと思う。そうならば、両国が譲歩して相いれることはあり得ない。
  専門家の中には北朝鮮が核・ミサイルを放棄すればただの貧乏小国になってしまうから、米朝首脳会談は、結局、実現しないという意見があるが、私も同じ意見だ。 
 いすれ経済制裁により北朝鮮の内部崩壊を待つしかないのか。もしこの事態になれば、韓国に及ぼす影響は計りしれない。韓国政府はなんとかこの事態を避けたいのだろう。
 諸君たちは日本にとっても対岸の火事でないことについてどう考えるか?           (完)

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