2010年1月18日月曜日

#24 民主党が生まれ変わる

 昨日の朝刊と夕刊の第一面に、でかでかと小沢幹事長の元秘書出身の国会議員など3人が逮捕されるという記事が出ました。
 テレビのバラエティ番組と週刊誌では、待ってましたとばかり稼げる話題にされます。世間も大騒ぎをしています。
 しかし、諸君は世間の騒ぎに乗らず、これからの政治についてクール(沈着に賢く)に情勢を見守りましょう。我慢する時には我慢して小沢問題で鳩山政権をつぶす動きには反対しましょう。

 今日、国会が召集されます。私だけではなく、おそらく諸君も、連日報道される献金問題が、国会冒頭から取り上げられそうなことにうんざりします。今回は、筆が遅い私にしては、素早く書き上げました。


小沢幹事長辞任と離党

 今日18日に国会が始まるに当たり、自民党はじめ野党は小沢幹事長に国会の冒頭で献金疑惑について説明を求めようとしている。民主党は応じないだろうから審議が混乱するだろう。世間の大衆は献金疑惑の追及を求めるかもしれないが、政治はこれに迎合してはならない。
 先ず、自民党は疑惑追及の確約をある程度民主党から取った上で、二次補正予算案と来年4月からの新年度予算案を審議して、多少の修正と引き換えにこの二つの法案を成立させるべきだ。特に、すぐ金が出る補正予算案は景気と雇用に関わり、中小企業や弱者を救済するために一日も早く成立させることこそ、前政権与党としての大人の対応だ。
 現下の難局を考えるなら、小沢幹事長が辞任し、民主党を離党することが、議員辞職に追い込まれないための対応だろう。彼が「法律に違反していない」といくら強弁しようとも、ゼネコンと金まみれである事実は隠しようがないのだから。

首相の論理を再度問う

 今の民主党は1998年に、鳩山・菅直人が設立した旧民主党を中心に4会派が合流してできた。左派と見られることを避け、民主中道を唱えた。
 2006年4月の代表選挙では菅直人を破り、小沢一郎が新代表に就任した。2003年に総選挙の小選挙区で不利を免れない小沢自由党が民主党に吸収合併された時、私は古い「若者塾」で、民主党が自由党に庇(ひさし)を貸した、と書いたが、それどころか小沢代表に母屋までも取られたのだ。
 2009年、小沢代表は当時からあった西松建設に絡む献金疑惑が表面化して代表を辞任した。それでも代表代行にとどまり、今日まで権勢を維持してきた。「職責に全力を果たす」という彼の表明は疑惑問題のすり替えに過ぎない。
 民主党も責任がある、という世間の声に対して首相は小沢幹事長の継続を支持したが、西松問題のさわりが表面化した時に小沢代表が辞任し、一方、ゼネコンとの関わりに大きく疑惑が広まった今には幹事長を辞任させないという論理をどう説明するのか。
 小沢幹事長が検察と闘うことを首相が支持したのは、党代表であると同時に、いやそれ以上に日本国首相であることをわきまえていない。本当に首相の論理思考は頼りない。「首相は饅頭のあんこである論理を練る」ことを再度お願いしたい。

民主党が再生する好機

 小沢一郎は田中角栄、金丸信をはじめとする古い自民党の系譜である金権政治家の最後の生き残りだろう。彼の体質は変わらない。
 彼が離党すれば、鳩山首相も小沢チルドレンも小沢親分の顔色を窺うことがなくなり、その呪縛から解放される。内閣もベストと信じる政策をきっちり実行できる。
 こう見ると、小沢は後ろから首相や内閣に睨みを利かせ、人事や政策を動かす軍の将軍そのものだ。彼自身、人民解放軍最高司令官と中国で言った。
 民主党は民主中道などと意味をなさない党理念より、中道左派でもよいのであるが、「名は民主党、実は労働党」がふさわしい。これでこそ保守政党との間で政権交代の意義がある。
 私は国のあり方や個人のモラルについては保守的であるが、社会政策においては柔軟なリベラル派である。そして、国民が選んだ政権を支持する。今は民主党政権を支持する。
 日本では保守政党と言えば「神国日本」となり、左派政党と言えば「社会主義」が出てきて、国民を惑わしている。もうレッテル貼りから抜け出してほしいと思う。

 さて、小沢幹事長辞任で今夏の参議院選挙はどうなるか?
 影響があるなしに関わらず民主党は第一党を維持しても過半数を取れない、というのが素人八卦見の見立てだ。例えば、小沢幹事長による連合に対する説得が評価されているが、もともと連合は民主党支持の選択しかない。連合の支持は今度の選挙でも変わらない。自民党も戦力不足。
 加えて、どの政党であれ、前回の参議院選挙と衆議院選挙に続いて3連勝することは難しい。
 小沢幹事長が辞任すれば党がばらばらになる、なんて情けないことを言うなかれ。一時の混乱はあるにしても、民主党はそんな程度ではあるまい。


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