2013年11月21日木曜日

#104 日本語と韓国語の統制ーーこの相反する流れ

 前回、次世代に備えて「若者世論ネット」の立ち上げを勧めました。その中で韓国政府による反日政策に一石を投じるために、若者にできることを9項目挙げましたが、諸君の感性と論理思考でおかしいと思った項目がなかったでしょうか?  それは、項目6)で日本政府の介入を勧めていることで、民間が行う他の8項目とは整合しません。
 最近、新聞に出た週刊誌の広告に、韓国に対して経済封鎖をする提案が出ていましたが、当然、日本政府がやるべきことではありません。政府が動けばますます問題がややこしくなりますから、今のように、「いつでも対話のドアは開かれている」と言って何もしないことが最善の策です。   
 だから、諸君には「静かにじわっと」をモットーに世論をつくることを望むのです。韓国民がそのうち日本敵視が得にならないことを理解すればよいのですから。
 今回は国語を通じて日韓両国の違いを書くことにします。

韓国がハングル一色の時代に回帰
 私が日本企業から韓国に頻繁に出張していた1970年代には、ソウルの道路のレストランや商店の看板に漢字も英語も使われていた。新聞もハングルの中に漢字が使われていた。
 韓国人の友達によると、強烈な民族主義者だった李承晩大統領時代に漢字もアルファベットも禁止され、ハングルだけの国語統制政策のために、漢字を読めない世代が生じた。その後はハングル一辺倒の政策が緩和された。彼は漢字なしでは韓国語の表現力が不充分だと言っていた。
 それが今、政府・官庁から民間企業、新聞、書籍にいたるまでハングル一色になった。市民のメールもハングル。その背景には、パソコンの普及によってハングルで文章を作りやすくなったこともあるが、それよりも民族主義の高まりによる影響が大きいだろう。そして、民族主義が高まる時は内政の問題が大きいのだ。

日本語の乱れがひどい

 韓国の言語統制に比べると、日本語の乱れはひどい。政府による統制は私も誰も望まないが、そうかと言って乱れに任せるというのは問題だ。私は本稿でも以前に取り上げている。誤解されないように、改めて私の考えをはっきりしておきたい。

1) 私的な会話ではどんな日本語が使われても構わない。私は公的な場や多数の視聴者を対象にする場合には、公式日本語として一定の基準が守られるべきではないか。 因みに、アメリカでは小学校から大学まで正しい英語(国語)の教育が重視されている。
2) 新聞のテレビ番組を見ると信じられないくらいカタカナが溢れている。カタカナ外来語の氾濫はこのまま放置してよいのか。
3) 都市名に漢字を変えてひらがな表記が増えているが、前後に助詞があれば区切りが分からないことがある。まさか漢字を読めない市民のためのサービス精神ではあるまい。芸名や商店街にもひらがなだけが使われる。これでよいのか。
4) なんでも頭に「お」をつける、「させていただく」の乱用など敬語の乱れが目立つ。 NHKテレビでは発言者が「もらえる」や「くださる」と正しい表現をしているのに、字幕では「くれる」と言いかえる。国の機関による改革よりも、先ずNHKが 基準をつくって実行すべきだ。

国防の要衝、対馬  

 古くは13世紀の北条時宗の治世時代に、蒙古軍が日本を攻めた元寇では最初に対馬に上陸して島民を皆殺しにした。対馬は朝鮮半島南端からわずか50キロに立地しているので狙われた。これに対し、対馬から九州沿岸までは100キロ。
 今も対馬は国防の要衝であることに変わりがない。しかし、対馬には自衛隊の少数部隊が駐屯しているだけで、国境の守りとしては弱い。
 さらに、対馬は経済が困窮しており、そのために土地が韓国と中国の手に渡っている。あるテレビ番組の中で、韓国人観光客であふれる飲食店のオーナーが、「わがもの顔に騒ぐ韓国人グループを好まないが、生活のためには仕方がない」と言っていた。
 因みに、かつて島の人口は約7万人であったが、今は半減した。島に雇用がないから、若者は島を出ていくからだ。
 対馬は自衛隊だけでは守れない。島の経済を復興しなければ、韓国資本の流入を止められない。淡路鳴門大橋の開通により、対馬とほぼ同じ面積の淡路島は発展して今は人口が16万人になった。孤島の対馬とは比べられないが、政府は何か支援政策を打つべき時だ。

 若者諸君、何か諸君にできることはないか?  いつか私も経済振興のアイデアを求めて対馬を訪ねてみたいと思っている。

《お願い》  「若者塾」のブログは閲覧数が徐々に増えて今はひと月に400~500。しかし、寄せられる意見はメールばかり、知友人からだ。若者諸君から直接「コメント」に投稿してほしい。時に落ちる執筆意欲が高まる。                (完) 


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