2012年3月22日木曜日

ネット月刊誌『言論大阪』 #23,3月,2012  野球シーズン開幕ーーオリックスの勝負

  大阪府の国歌起立条例が昨年6月に成立し、大阪市の同条例も審議中です。
府立学校でも市立学校でもリベラル「はねっかえり」の教員がまだ起立を拒否しています。当然、条例に従って処罰されます。ところが、起立しても国歌を歌わない教員を見つけるために校長ほかが口元を調査したというのだから驚きます。
  諸君はここにある危険な背景を感じますか?

  それはリベラル「はねっかえり」が目立つと、保守「はねっかえり」反動の元になるということです。言いかえれば、極端が極端をもたらすということです。受け取る側の生徒の立場を考えない彼ら「はねっかえり」は最後の生き残りであってほしいと思います。
  さて、堅い話はさておいて、久しぶりに野球について書きます。


◇ オリックス・バファローズの正念場  
  オリックスは今シーズンさらに大阪化を進めた。主催72試合のうち「ほっともっと神戸」球場ではたった12試合、しかも私が好きな昼間の試合は4試合しかない。オリックスは大阪に賭けたのだ。
  オリックスは今年狙い通りに投打の補強をしたことから、プレーオフ進出は確実だろう。
  オリックスにとって、3位以上の成績を挙げることは目標であるが、もっと重要なことは従来の約140万人の観客をどれだけ増やせるかどうかだ。言いかえれば、年間30億円と言われる赤字をどれだけ減らせるかだ。
  近鉄との合併で観客が増えるはずがこれまで効果が出ない。特に、球団の大阪移転に反対して4万人の署名を集めた神戸のファンはどこへ行ったのやら。開園と閉園の時だけ騒ぐ「にわか遊園地ファン」というのは当てにならないものだ。
  今、12球団の中で球団名に地名(地域名)が入っていない球団には、中日、読売、オリックスの三つしかない。(阪神は地域名か親会社名か?)
  オリックスは「関西オリックスBuffaloes」に改名して京都でも試合を組んだら観客が増えるだろう。


◇ オリックス親会社の事業は?  
  オリックスの社名は球団所有によってあまねく知られるようになった。ところが、オリックス本社の事業は何か、と問われると意外に知られない。その事業には、①法人向けの車リース(旧社名オリエントリース以来の本業)、②生命保険、③銀行、④レンタカー、⑤不動産開発、⑥カードローン、⑦航空機リースなどがある。
  さて、諸君はこのうちいくつを知っているか?二つくらいか。
ここが社名の知名度が高くても事業がよく知られないことが泣き所だ。球団への巨額の補填が広報投資に見合うかどうか、いつか株主に問われるだろう。


◇ 女子プロ野球に球団増  
  今シーズンから女子プロ野球リーグに大阪の球団が参入して3球団になる。これで京阪神に一つずつの配置になった。
  野球過密市場の大阪で新球団が観客を呼べるのか、経営の行方が心配だ。


◇ 少年野球が軟式化
  最近、私が住む町で少年野球の練習を観ていて気がついた。このリーグでは軟球を使っている。中学野球部もかつてはトップボールだったが、軟球に変えたという。軟球では捕手のプロテクターに金がかからないし、軟球は水に濡れても拭けば使える。経費が少なくて済む。
  私は中学まで軟球、高校で初めて硬球に接した。順応には何も問題がなかった。
  途上国に野球を広めようとしているが、ボール一個と広場で足りるサッカーにはかなわない。硬球のリトルリーグより、軟球で原っぱの草野球を広めてほしい。


◇ センバツ高校野球
  甲子園でセンバツが始まった。最近、右投げ左打ちの選手がめちゃくちゃ多いな。彼らには三塁側へのファウルが実に多い。一塁に一歩近い利点のために本当に左打ちが良いのか。
  確かに、大リーグにも日本のプロ野球にも右投げ左打ちの名選手が少なからず居る。イチローだったか、松井だったか、幼少の頃から箸も左に変えたとか。
  私は身体の特性があり、左打ちは不自然だと思う。高校野球の選手たちよ、右打ちの方が能力が高いかもしれないよ。       (完)


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