2018年1月17日水曜日

#188 韓国と北朝鮮ーー文大統領も金委員長も恐怖に脅える

  私はテレビでなんの情報も持たないタレントと変わりないかもしれない。しかし、アメリカのABDテレビやインターネットで新聞を見ている私はいくらかましでしょう。 
 年明けから朝鮮半島がますます緊張感を増しています。平昌オリンピックへの北朝鮮参加により緊張が先送りされましたが、アメリカは北朝鮮が攻撃のきっかけをつくってくれることを待っていのでしょうか。 
 諸君はどう考えていますか?

 ◇ 韓国はいつからおかしくなったのか?
  私が韓国に頻繁に出張していた70年代は朴大統領の治世下で、韓国は官民ともに建国の気運があふれていた。月に一回米を食べない「米無し日」、全国民が屋内に避難する突然のサイレン私はタクシーの中にほおって置かれた)。政府は国民の意識が緩まないようにしていた。
  出張後、ソウル空港に入った時、あふれるばかりの群衆が集まっていた。戦場に息子を見送るような雰囲気で母親はおいおいと泣いていた。これは政府が外貨稼ぎのために、 酷暑のサウジに大量の建設労働者を送っていたのだった。帰国すると政府から住宅を与えられるという。無事帰国できずに死者も出た。 
  こうして先人が故国のために犠牲になったことを韓国の若者の多くは知らないだろう。
  この時代、多くの韓国企業が日本から技術導入するために、訪日した。私も彼らの世話をした。工場を案内すると彼らは事細かにメモを取る熱心さに感心した。みんなまともな人たちであり、しょせん私が付き合ったのは役員や技術者であり、エリートだった。
  彼らが建国に貢献のだ。それでも当時の韓国は貧しかった。 
 その後韓国経済は発展し、国際的な大企業も生んだが、韓国政府は先進国へ急ぐあまり、いびつな経済構造と社会をもたらした。今も独自に技術開発力を持つ中小企業の基盤は弱い。これが日本との大きな違いだ。

 ◇ 韓国人は信用できない 
 もう20年も前のこと、大阪の中小企業経営者が「韓国人は信用できないから韓国とはビジネスをしない」と言った時、私は「社長個人の韓国嫌いをさておいて会社も取引しないのはもったいないでしょう」とアドバイスしたことがある
  私はビジネスには感情を廃して、韓国政府を嫌っても韓国人とは区別してきたが、最近では韓国人嫌いになっている。 韓国政府が反日を煽って韓国の世論を誘導し、統治に利用している。韓国人の中にも反日世論に組しない人たちがいるだろうが、大勢の世論が許さない。 
 それにしても、国家を預かる韓国政府が日韓合意を守らない外交はひど過ぎる。彼らの思考には饅頭の皮があるだけで、論理のあんこを考えない。皮は、内政の失敗を日本に帰し、日本に対する怨念と劣等意識で固められている。

 ◇ 日本政府と日本企業の対応 
  事実上、韓国と日本の政府間関係は国交断絶状態にある。有事の際、在韓法人6万人の引き揚げに自衛隊を受け入れない国なのだ。日本が事を荒立てない背景にはアメリカ政府からのプレッシャーがあるだろう。今、韓米同盟と日米同盟(日本は韓国の同盟ではない)にひびが入ることは北朝鮮を利することになるからだ。
  安倍首相はバルト三国に加えて北朝鮮と友好国であるブルガリアまで訪れて経済制裁への協力を訴えた。目立ち過ぎだ。首相が平昌オリンピックの開会式に出席すれば、北朝鮮代表団にまぎれこんだ工作員から暗殺される危険がある。 
 最近、日本の経済使節団が韓国を訪れて、韓国への投資を呼びかけられた。本気だとは思えない。裁判所も行政の下に置かれ、裁判所も世論に左右される存在だ。 日本の企業が戦時徴用工への賠償を求められていることを取ってみても、現地法人は危うくされている。今は静かに駐在員を減らし、事業から撤退することを考えるべきだ。 経営の観点からは苦しい決断であろうが、それも仕方がない。 
 産経新聞の記者がいわれのないことで長期間拘留され、韓国の学者が慰安婦問題について正論と言うべき論文の本を刊行したら罪に問われる。韓国の裁判はまったく信用できない。

 ◇ 脅える文大統領の対中外交 
  文大統領は恐怖のせいか、北朝鮮に融和外交を呼びかけたり、北朝鮮のオリンピック参加を求めている。一方、中国を訪問してアメリカの北朝鮮攻撃を避けるために中国の支援を求めた。しかし、帰国するやいなや中国政府が中国人の韓国への団体ツアーを禁止するというしっぺ返しをくらった。
  朴前大統領と同じく、同盟国アメリカに反するようなふらふら外交をやっている。彼は北朝鮮の攻撃を、日本人とは比較にならないほど恐れている。 無理もない。現実に韓国は無力なのだ。何もできない。
 ヤンゴンで閣僚数人が暗殺されても、韓国旅客機が爆破されても、軍艦が魚雷で沈没されても、民間人が住む島を砲撃されても韓国は反撃できなかった。 ただただ文大統領は北朝鮮からのソウル砲撃に脅えている。

 ◇ 金正恩もアメリカからの攻撃に脅えている 
  枝葉の情報を廃して全体から見れば、北朝鮮が核・ミサイルを放棄することはあり得ない。金正恩もアメリカを敵にする世論をつくり、国民を欺いている。本来アメリカは戦争を仕掛けてくる敵ではない。北朝鮮とアメリカでは軍事力でも国力でも比較にならず、このことを最もよく知っているのは金正恩だろう。核・ミサイルは体制崩壊を防ぐ手段だからだ。国民こそ哀れだ。
  先代の金正日はめったに笑わなかったが、金正恩はいつも笑い顔をつくっているのは国民向けに自信をアピールするためだろう。本当は恐怖を隠すためではないのか。                   (完)


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