2014年12月28日日曜日

#129 「ネトウヨ」とは何じゃいな――方向を正そう

 今月6日から15日間入院していました。以前から引きずっていた脊柱管狭窄症が悪化して手術を受け、その後のリハビリのためです。今もコルセットを付け、杖を使って歩く訓練をしています。長く座れない、長く立てない状態なので、今回はまあ手抜きのような稿を届けます。

「ネトウヨ」とは何じゃいな  

 テレビの番組の中で初めて「ネトウヨ」の言葉を聞いた時、まったく意味がわからなかった。面食らった。  しばらく観ていると、それが「ネット右翼」の略語であることを知った。ひどい略語が流行っているにしてもこれはひど過ぎる。
  「ネトウヨ」というのは、主に「在日特権を許さない市民の会」(在特会)がインターネットで呼び掛けて集めているグループ。彼らは東京の大久保にある韓国・朝鮮料理店街に押しかけて「国に帰れ」、「朝鮮人を日本から叩きだせ」など憎悪表現で街宣をしている。
 なぜ彼らは右翼なのか?  
 国粋主義を掲げるが、必ずしも外国人排斥ではない正統右翼にすれば、とんでもない迷惑なことだろう。  「ネトウヨ」は右翼というより、アメリカで外国人や移民に反発する白人貧者層の団体に近い。ドイツで極右と呼ばれるネオナチにも近い。
 在日というのは戦中に労働者として日本に連れてこられた韓国人・朝鮮人の子女であり、今は三世の時代だ。彼らは韓国系、北朝鮮系、無国籍であるほかに、最近日本の国籍を取る人たちが増えていると聞く。今さら韓国の閉塞社会に行けないだろうし、まして北朝鮮には行かないから、これからも帰化は増えるだろう。
 問題は、差別はすぐにはなくならないことだ。そして、在日から日本人になると「国に帰れ」はもう通用しない。
 諸君よ、「ネトウヨ」がやっているインターネットの利用こそ私が要請している「若者世論ネット」として呼びかけている。ただし、「ネトウヨ」集団は方向を間違っている。

珍奇な名前は子供が迷惑  

 今年生まれた子供で最もよく使われた名前を男女各10がテレビで報道された。なんとすべてが振りかな無しでは読めないことに驚いた。
 若い夫婦は子供の名前を決めるのにインターネットで姓名判断のアプリに依存しているのだそうだ。そんなアホな。
 親の勝手で子供に凝った名前を付ければ、子供は生涯手書きに苦労する、学校の先生も市役所も苦労する、社会保険庁は入力ミスをするなど迷惑は広く及ぶ。何度も言うが、「子供の個性は子供自身がつくってゆく」のだ。親は芸能人の芸名のような名前を使うな。
 諸君はバカ親になるなよ。

果てしなく広がる英語カタカナ  

 ここでは「アップ」を挙げてみよう。集めてきた順に書く。

 リストアップ、ラインアップ、ギブアップ、スピードアップ、ヒートアップ、シャットアップ、パワーアップ、バージョンアップ、メークアップ(make up、昔はメイキャップと言っていた)、キャッチアップ、ギアアップ、クローズアップ、クオリティアップ、チェンジアップ、テークアップ、ワインドアップ、レベルアップ、グレードアップ、 バッターアップ、ショウアップ、ライトアップ、ボトムアップ、ヘッドアップ、グレードアップ、タイムアップ、ベースアップ(基本給の賃上げのことで英語ではない)、 サインアップ、アップアップ、キャリアアップ、ズームアップ、チューンアップ、 バックアップ、ピックアップ。  
 (注.アップアップは私のジョークであっぷあっぷすること)

 アメリカでも外国語が国語化している例は珍しくない。どういうわけか、フランス語に比べてドイツ語やスペイン語が少ない。
  
   どう見ても日本語の中の外来語カタカナ使用は乱れている。言葉は生き物と言われ、規制が利かない。日本語を学ぶ外国人がこんな日本語についていくのは大変だね。
 諸君たちの時代にはどうなるやら。                (完)


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