2009年11月18日水曜日

#18 3K、嫌な上司、低賃金からも教訓

 失業率の上昇がまだ止まらない。自民党政権の時から雇用創出の政策を打ち出し、民主党政権も重要施策として取り組んでいます。しかし、施策の効果が出てくるまでは時間がかかります。そこで、もし皆さんの中で失業されている人がいる、あるいは友達にいるのであれば、「今は何が何でも生き残る」ためにアドバイスしてみたいと思います。
 滞米中の話でありますが、大不況だった80年代に困窮した男女二人の若者が身近にいました。彼らは親、かつての先生、牧師の誰にも相談に行かず、友達に相談していました。彼らには友達以外は他人と思っていますから、私は相談を受けた友達に間接的にアドバイスしたことがあります。
 友達は重要な存在なのです。その友達というのは、優等生タイプであるより、困難を分かち合える仲間の方がよいのです。


3K、嫌な上司、低賃金から教訓を学ぶ
人材派遣法。世の中には不公平と不公正が満ち満ちている。諸君は腹を立てているだろう。しかし、腹を立てていても始まらない。
 例えば、人材派遣からの仕事は低賃金の上に、いつ首を切られるか分からないという不安定さがある労働条件の悪化を招いている。急に世間が批判する対象になり、メディアも大きく取り上げたことから、民主党が選挙に勝った一つの要因になった。しかし、人材派遣業法の制定は1985年のことで古い。それがあたかも小泉政権の構造改革のせいにされるのは、小泉政権が2004年に法改正を行い、期間を1年から3年に延長し、対象業種を製造業に広げたことによる。
 民主党は製造業を外す法改正を提案しているが、これには功罪両面がある。
 なぜなら、将来は改めるべきであるが、今の時期には雇う側の雇用にブレーキがかかって失業を増やすことになるからだ。海外では失業を増やさないことと国際競争力を維持するためにドイツが人材派遣を認め、フランスは学生を中心として労働条件の悪化に反対して大デモによって中止に追い込んだ。当然フランスでは若者の失業率が20%を超えると伝えられた。日本はドイツ型を選んだのである。
 
バカに徹せよ。今は我慢の時だ。何が何でも生き残るために、汚い、きつい、危険の3Kであれ、仕事を取る。職場でバカになって守ってほしい心がけをいくつか挙げてみよう。

1)守備範囲に徹して黙々とベストを尽くし、他人のことに口出ししないこと。
2)自分ならこうする、という改革案はメモに取り、周囲に話しないこと。
3)嫌な上司からは反面教師として学ぶこと。
4)辛い仕事を取らざるを得なかったことは実力が及ばないからではなく、不運と考えること。
5)苦手と思っていても、仲間をつくり世間話を交わすこと。

 バカになるとは、たとえ嫌な仕事であれ、くそ真面目にベストを尽くすことを意味する。他人と比較して短期の損得の考えを捨てることでもある。私は嫌な仕事としてやっているわけではないにしても、この「若者塾」を書くのもしんどいが、いつかは若者にメッセージが届くと信じてバカに徹している。


体力を鍛えよ。将来に備えて何か一つ希望する業種について専門の勉強をひそかにすることも大切であるが、その前に先ず体力を強化してほしい。
 台湾や韓国と違い、日本には徴兵制がない。これらの国では、若者が等しく早起き、バランスが取れた食事、規律が厳しい生活を体験できる。健康意識も高められる。
 私は徴兵制を提案する考えは持たないが、自衛隊、消防、警察、海上保安庁など訓練施設を持つ公的機関が半年くらいの若者訓練コースを設けることを提案している。国民の安全を守るために、厳しい訓練を受けている隊員を身近に見れば、共感を持つことになるだろう。私の友達は、ここでも挫折したらさらに自信を失わせる恐れがあると言う。そのために訓練内容はいくらか緩和してほしい。わけがわからない特殊法人が能力開発の職業訓練をしているが、こんなものに予算を使うより、上記の訓練コースに予算を使う方が生き金になる。

 最近、テレビのドキュメンタリー番組で、若い男の精液が少なくなり、若い女の血液が薄くなっていることを伝えた。どのくらい広がりがあるのかわからないが、こういう男女が親になることは危ないことだ。仕事どころではない。


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