2020年4月6日月曜日

214 コロナ騒ぎと若者ーーひとりひとりの自覚?

   新型コロナウイルスに関する報道はどのテレビ各局とも力を入れている。それでも若者には情報が届かないようだ。若者は無関心か不感症か、飽き飽きしているのか? ここではその一端を述べてみよう  

 ◇ 発生国はどこか? 
  トランプ大統領がコロナウイルスをChinese virusと呼んで中国政府が大反発した。これに対し、中国政府は「アメリカ軍がウイルスを中国に持ち込んだ」と言う。世界でこれを信じる国はないだろう。
  私が北京を観光で滞在していた時に、日本企業が進出した初期に中国で日本企業の経営者をしていた人と会話を交わしたことがある。彼女はほとんど毎日のように中国人幹部と喧嘩をしていたという。彼らは経営の論理を知らず、誤りを認めないどころか、謝罪をしない風土に苦労していた。  大変な苦労の時代だっただろう。
  時は流れた今日でも誤らない底流は変わらないようだ。
  話は変わるが、先般、周主席の訪日が計画された時、特に日中関係が改善されることがなく、日本の国民感情は国賓として天皇に会わせたくなく、国会での演説を期待せず、 世論調査もなかった。要するに、歓迎する雰囲気がなかった。
  私はコロナに対して習主席は謝罪する気はなかった。 
  東京の中国大使館は情報を集めて訪日を延期したかっただろう。私は習書記の訪日は延期されると予測していた。 
 幸か不幸か、日本でのコロナの蔓延により、どちらも外交に傷つかずに訪日は延期された。

 ◇ なぜアメリカは感染世界一になったか? 
  最近、ニューヨーク(NY)のアメリカ人と電話で話した。  これによると、NY市では一気に感染者が10万人を超えたとか。これには地下鉄もバスも間引き運転をしたことが裏目に出て満員の乗客の間で感染が広まったという。対策の遅れもあった。国立疾病センターがマスクを勧めたのはやっと先週のことだ。 
 このため、NY市民が州外で警戒され、嫌われることになった。このアメリカ人の家族がフロリダに住む父親を送る際、NYナンバーの車は州境で厳しい検問を受けた。NYのマークがついた帽子をミシガンの帽子に変えた。フロリダではNY車を父親のガレージに隠して専らフロリダ車を使った。
  アメリカの隣国カナダとメキシコでは感染者が少ないのに,なぜ西海岸まで広まったのか?  私はひょっとしたら別のウイルスが潜んでいるのではないかと思っている。

 ◇ 緊急事態宣言と東京都 
  安倍首相は専門家と都民の圧力の中で、緊急宣言に慎重な姿勢を取っている。私の推測では、宣言したところで何が変わるのか? 大衆は踊りやすいが、為政者は踊るわけにはいかない。
  先ず、宣言したところで、法律を根拠にして街頭に警察官を配置して違反者に職務質問から逮捕することもない、罰金や禁固を課すこともできない。宣言の結果、期待した効果が出なければ、次には大衆は宣言の次に封鎖都市を期待するだろう。さらに戒厳令を望むかもしれない。
  日本では、東京への道路を封鎖し、交通機関を規制、全商店やオフィスの閉鎖、外出禁止を実施することは難しい。武漢やパリのようにはできないのだ。
  ちょっと待ってほしい。 
  今、全国の感染者数を見ると、日々の感染者が突出して急増していのは東京だけだ。 にも関わらず、ほとんどが首都圏生活者の政府専門家委員が緊急宣言を勧めていることはおかしい。東京以外の地方を見ていない。そして、地方の医療体制が弱いなどと言っている。
  政府が緊急宣言を出す前に都知事が宣言すべきだ。なぜなら急増して突出している東京を考えるべきだ。急拡大した北海道もおさまった。北海道の対応をもっと研究するといい。政府による全国を対象にする宣言は必要ない。 宣言しても事態は変わらないというのが私の考え。なぜなら最近増えている若者の感染は当分変えられないからだ。まだ多くの若者が「オレは関係ない」と考えて事態を充分認識していない。
 よく経済や政治の問題についてテレビで識者が論じているが、結局問題の解決には「国民一人ひとりの自覚が大切」と締めくくっている。こんなのは解決策にならない。

 ◇ 若者よ、考えてくれ 
 最近、富山で起きた感染例を挙げてみよう。 
 京都の学生がスペインから帰ったばかりの新卒生が出席した京都の飲食会に出席した中で、富山出身の出席者がコロナ感染になった。

  なぜ出席したのか?→第一の誤り 
 実家がある富山市に帰って家族と生活→第二の誤り 
 咳きと高熱が出ているのに友達4人と会食した→第三の誤り 
 
 これだけの誤りによって、他の4県とともに感染者ゼロだった富山県から10人の感染者が出た。公立学校。幼稚園、保育園は休校を延期、イベントは中止、花見は歩くだけなどの対応を迫られた。 富山県はこれ以前から対応策を講じてきたが、一挙に出費が増えた。 私が不思議に思うことは、これほど新聞、週刊誌、テレビ、SNSにコロナの情報があふれているのに、なぜ彼らは事態を知らないのか。 
 この感染源者に記者会見は無理にしても、せめて手記を書いてほしい。          (完)   


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